常温で長期に保存しても腐ってしまうイメージがないケチャップですが、腐ってしまうこともあるんですね…。
腐っているかの判断としては、味が悪くなったり、変な臭いがしたり、変色したりしていないか?をチェックするのが手っ取り早いです。
しかし、これらは腐っているというよりも、「酸化により劣化が進んだ状態」というだけで、食べても特に問題ありません。
では、どんなときに気を付けなければならないかというと、カビが生えてしまったときです。カビは人体に有毒なので食べてはいけません。
カビてしまったケチャップは速やかに廃棄しましょう。
ということで、腐ったケチャップを食べないよう、賞味期限や保存方法についても紹介していきます。
どうして、ケチャップが腐りにくいのかも書いていますので、ぜひ読んでみてください。
ケチャップの賞味期限
そもそも、ケチャップの賞味期限はどのくらいなのか?未開封の場合と開封後の場合で違うので、それぞれ見ていきましょう。
未開封のケチャップの賞味期限
開封していないケチャップの賞味期限は、直射日光を避け常温保存で約1〜1年半です。
メーカーや買ったタイミングで前後するので、包装袋や本体やフタの部分に表示されている日付を確認するようにしてください。
また、「賞味期限」とは、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のことをいうので、賞味期限が過ぎたからといって、急に食べられなくなることはありません。
私も実際にストックしておいたケチャップが賞味期限を1年以上過ぎていたことがあり、恐る恐る開封してみたのですが、変わった様子はなくおいしく食べられました。(※自己判断でどうぞ)
開封後のケチャップの賞味期限
開封したケチャップの賞味期限は、冷蔵保存で約1ヶ月です。
すでに封を切ってしまうと、未開封の状態よりは腐りやすく、冷蔵保存が必要となり、さらに保存期間も1ヶ月程度と短くなってしまいます。
しかし、普通に考えて家族で使ったとしても、1ヶ月で1本使うなんて現実的じゃないですし、一人暮らしなら1年くらい前のものを使っていることもありますよね。
ここで、「なぜケチャップが腐りにくいのか」解説しますね!
ケチャップには、砂糖や食塩、お酢が入っていて、糖分や塩分濃度が高い状態に保たれており、細菌が入ってしまっても、浸透圧の関係で細菌の水分が奪われてしまって、生きていけないのです。
また、細菌は中性で最も繁殖しやすいのですが、お酢は強い酸性(PH3)なので、細菌の繁殖を防ぐことができるというわけです。
実は、冷蔵庫で1ヶ月を過ぎても、ケチャップ自体は腐ることはありません。しかし、味が悪くなったり、色が変わったりと劣化するので、早目に食べましょう。
また、腐りにくくても、カビが繁殖することがあるので、その場合は廃棄しましょう。
ケチャップの保存方法!これで開封後もおいしく
では、どうすれば開封後もなるべくおいしく保存でき、腐らせずにケチャップを使い切れるのでしょうか?
せっかくなら、次に使う時までいい状態でキープすべく、その方法をご紹介します。
1.冷蔵庫で保存する
先ほどお伝えしたとおり、ケチャップは細菌が繁殖しにくい食品で、比較的腐りにくいのですが、酸化により、色や味、風味が損なわれてしまうことがあります。
それを少しでも遅らせるために冷蔵庫に入れ、低温で保存するようにしましょう。
2.ケチャップの注ぎ口やキャップをきれいに保つ
ケチャップをかけたときに、ケチャップの注ぎ口が料理についてしまうことがありますが、そのままにしておくと、そこからカビが繁殖してしまうことも。
使用後は、注ぎ口やキャップをきれいに拭きとるようにしましょう。習慣化してしまえばそれほど面倒にも感じないと思いますので、やってみてください。
3.逆さまにして保存しない
ケチャップは、長時間、同じ状態で置いておくと、水分が染み出してきて分離してしまいます。
逆さま(キャップを下)にして保存すると、水分がキャップの部分にたまってしまって、使う時に水分のみ出てきてしまうんですよね。あれ微妙な気持ちになりませんか?
ということで、ケチャップはキャップを上にして、立てた状態で保存してください。
ただ、もし分離してしまった場合でも、よく振って混ぜると、問題なく食べられますよ。
4.冷凍庫で保存する
すぐに食べきれないときは、冷凍保存も可能です。
冷凍すると少し風味が劣ってしまうのですが、冷蔵庫で長期保存するよりも鮮度とおいしさを保つことができるので、長く使わない場合には冷凍もアリです。
冷凍するときは製氷皿などを利用して、小分けにすると、使いたい分量だけ解凍することができます。
使いたい時は、早目に冷凍庫から出して、自然解凍しましょう。
最後におまけとして、ケチャップをおいしく使い切るために、以下の点を意識しましょう。
- ひんぱんにケチャップを使わない家庭は、容量の小さめのものを購入する
- 大量に余ってしまった場合は、チキンライスやナポリタンに使って一気に消費すると良いですね。
まとめ
ケチャップは、腐りにくい食品ですが、劣化すると味も色も悪くなるので、できるだけ賞味期限を守って、おいしいうちに食べ切るのがベストでしたね。
賞味期限は未開封で約1年~1年半、開封後には1ヶ月とぐっと短くなりますからね。
そうはいっても、ケチャップに入っている塩や砂糖、酢のおかげで、実際にはかなり長い期間それなりにおいしく食べることができますので、カビが生えていないことだけを注意深く確認して使ってOKです!
開封後の保存方法としては、使用後にはキャップを拭き取ってきれいにして、キャップが上にくるようにして立てて冷蔵庫で保存しましょう。
冷凍も可能ですので、長く使わないときには冷凍するか、あとははじめから使い切りサイズの小さなチューブを買ったり、大量消費して使い切ってしまうのがおすすめです。
ケチャップが腐ることはなかなかないと思いますが、最後までおいしく食べきりましょう!