JR東日本が発表した「時間帯別運賃」の導入。
ICカードの利用が主流になっている今、システムさえ完成してしまえば、新制度導入は簡単なようにも思えますが…
「それより、定期券の扱いはどうなるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
SNSでもたくさんの声が聞かれます。
世の流れには沿ってるとは思うけど、定期券とかはどういう扱いになるんだろう?🤔https://t.co/274ZyEr8JK
— アルトリア@ALF (@yuichan_lover) July 8, 2020
あいにく、JR東日本は「定期券の位置づけも考えないといけない」とだけで、具体的な対策についてはまだ触れていません。
が、ここでは、時間帯別運賃が導入されることになった場合、定期券の扱いがどうなるのか、考え得る3パターンをご紹介していきますね。
簡単にはこちら!
- 利用時間ごとに定期券の価格が変わる
- 定期券は1種類、改札に通した時間によって後から追加料金の案内がくる
- 定期券の廃止
また、新制度導入後にどのような変化があるのか、気を付けなければいけない点などもお話ししていきます。
まずは、考えられる定期券3パターンを詳しく見ていきましょう。
時間帯別運賃で定期券はどうなる?3パターンで大胆予想
今後、どんな新制度を正式に発表するかは分かりませんが、今の時点で考えられる定期券の新制度はこちらの3パターン
- 利用時間ごとに定期券の価格が変わる
- 定期券は1種類、改札に通した時間によって後から追加料金の案内がくる
- 定期券の廃止
それぞれ詳しく見ていくと…
利用時間ごとに定期券の価格が変わる
まず1つ目は、定期券をいくつかの種類に分ける方法です。
- 行きはラッシュ時にかぶる、帰りはかぶらない
- 行きはラッシュ時にかぶらない、帰りはかぶる
- 行きも帰りもラッシュ時にかぶらないor かぶる
こんな風に、それぞれ利用可能時間と値段設定が異なり、購入時に選択するシステム。
途中で変わる場合には、その手続きが差額のやり取りが必要になり、少し面倒な気も…
また、運賃設定が、ラッシュ時とそれ以外の2パターンだけであれば、定期券も4種類で済みますが、それ以上に細かく値段設定されるとなると、定期券の種類を増やすのはかなり複雑になってしまいますね。
定期券は1種類、改札に通した時間によって後から追加料金の案内がくる
定期券の金額は、乗車駅から降車駅までの最低料金で、改札に通したのが運賃の高い時間であった分だけ、追加料金が課されるパターン。
使う度に数10円ずつの通知が来るのは、ちょっと煩わしいので、1ヶ月に1度など、ある一定期間にしてほしいところですが…
ただ、今は定期券をICカードと繋いでいる方も多いので、定期券代をはみ出した追加分は、ICカードから自動的に引き落とされるシステムになれば、利用者からしても楽ですね!
定期券の廃止
最近、在宅ワークがどんどんと広がりを見せる中で「会社からの通勤手当が廃止された」という声も少なくありません。
東京でコロナ感染者また増えて
テレワーク継続の流れになってるので
テレワーク手当出してほしい
通勤手当なくなって給料減ったし— ふみたん@豆腐ハンバーグ系男子 (@fumitan0319) July 4, 2020
その流れで、全面的に定期券の制度自体がなくなるという可能性も否定できません。
収入を取り戻したい鉄道会社からすると、通学通勤以外でも、同じ区間なら定期券の割引額が適用されてしまうことはは、余計に痛手なはず。
ただ、利用者側からは反対の声も多いでしょうから、実際に廃止にする時には、他に何かしらの手当をつけたり、例外事項が生まれたりするかもしれませんね。
次は、時間帯別運賃が適用されたら、どんな変化があるのか?について紹介します。
時間帯別運賃制度によって他にはどんな変化が?
導入後の定期券の位置づけについて、考えられるパターンを見てきたところで、他にはどんな変化があるの?気を付けるべきことはある?という疑問も湧いてきます。
運賃が高い時間帯を避けるために駅で待つ人の混雑が発生
時間帯別運賃の導入を検討している理由の1つに「乗客を分散させることで、密集してしまう時間を避ける」という目的もあります。
ですが、運賃が上がる時間があることで、改札の前や中で、時間が変わるのを待つ人混みができることは、簡単に想像できてしまいます。
せっかく満員電車を避けられても、駅構内が混雑していたら、あまり意味がありませんよね。
時間帯別運賃の導入を決定する際には、ここらへんの対応まで考えてくれるといいのですが…
私たち利用者が気を付けられることは、金額だけに執着しすぎず、自分の快適さや健康面にも気を配ることでしょう!
時間帯別運賃によって自分の運賃が把握しにくくなる
よく利用するエリアならまだしも、あまり行かない場所へ行く際に、時間帯によって運賃が変わることにまで意識を向けられないので、運賃がいくらなのか把握できない確率が上がるでしょう。
そうは言っても、もしラッシュ時に定期外の利用が重なって、「気付いたら残り金額が減ってる!チャージしなきゃ!」と思う頻度が普段よりも少し高くなる、程度の変化だと考えられます。
電車の時間帯と価格を調べる機会が増えそう
さきほどは、どうせICカードから引かれるし、大した差じゃないとお話しましたが、やはり人間少しでも安く済ませたいと思ってしまうもの。
もしも、時間を調節できる予定であれば、運賃のなるべく低い時に乗りたいと、電車の時間と値段を調べる機会が増えることになりそうですね。
切符を買う際には間違った運賃の切符を購入する可能性も
また、切符を購入することが多い方は、間違って運賃の異なる時間帯の切符を選んでしまわないように、注意が必要になりそうです。
きっと、券売機のシステムも複雑になるので、慣れるまでは時間がかかるかもしれませんね。
まとめ
時間帯別運賃が導入されたら、定期券の扱いはどうなるのか?
JR東日本から、具体的な対応についてはまだ明言されていませんが、考えられるパターンとしてはこちらの3パターンを紹介しました。
- 利用時間ごとに定期券の価格が変わる
- 定期券は1種類、改札に通した時間によって後から追加料金の案内がくる
- 定期券の廃止
そして、導入が決定したら気を付けるべきことは以下の通りでした。
- 金額だけに執着して混雑に巻き込まれないようにする
- 運賃がわかりにくく、気づいたら減っていた…となるかも
- 運賃がわかりにくいので調べないといけなくなりそう
- 切符購入の場合、購入時間と乗車時間の金額の差に注意すること
状況によって、さまざまな変化は日々起こるもの。
その都度、メリット・デメリットや対策などを考えて、うまく適用していきましょう!