秋の味覚として食卓に並ぶさんま。しかし、日本での水揚げ量は年々減少傾向にあります…
あまりにも不漁が続いたので、今まで8月から4ヶ月間だけに制限していたさんま漁期間を通年に解禁したのが2019年のこと。
さて、今年の獲れ具合はどんな様子なのでしょうか?
…実は、今年初めの“全国さんま棒受網漁業協同組合”の発表によると、過去最低の水揚げ量を記録しました。
残念ながら今年も、昨年に引き続いてかなりの不漁で、さんまの値段は高騰するでしょう。
過去数年間の価格を参考にすると、旬の時期になっても1匹120円ほどになるのではないかと考えられます。
ここでは、過去3年間の推移を見ながら、価格が上昇傾向にある理由を探っていきますよ。
その後には、狙い目の時期、安く手に入るかもしれない方法、そして代替になるものまでご紹介します!
さんまの値段がスーパーで高騰中の理由!過去3年間の推移も
「なんだか最近さんまがどんどん高くなっている気がする…」と思っていましたが、気のせいではないんですよね。
時期や地域でバラつきはあるものの、ここ数年で価格が上昇傾向にあるのは事実。
その主な理由としては以下の3点
- 諸外国でさんま漁が盛んになっていること
- 日本の領海を泳ぐさんまが減っていること
- 次の年のために冷凍するさんまのストックも足りないこと
それぞれ詳しく見ていきましょう!
海外でさんま漁が盛んになっていること
近年、主に台湾や中国でさんま漁が盛んになっていて、日本の海に来るさんまが減っていることが1つの理由です。
私たちの国では、日本の近海でさんまを獲る方法が主ですが、台湾や中国では大型船で沖に出て、公海の範囲で大量にさんまを水揚げする方法を取っているそう。
漁法が異なるので仕方がないのですが、日本から見ると「海外の船に先取りされてしまっている」というわけです。
日本の領海を泳ぐさんまが減っていること
先ほどの先取り以外にも、さんまの回遊ルートが変化していることも原因だと考えられています。
気候変動の影響が大きいでしょう。
冬に向けて卵を産むために北から南へ泳いでいくさんまですが、温かい水を嫌うため、日本の水域を避けて通るようになったとのこと。
様々な影響が騒がれる気候変動が、こんなところにも被害を及ぼしているなんて…!
次の年のために冷凍するさんまのストックも足りないこと
価格の上昇は、その年の不漁だけで起こるわけではありません。
連続して不漁が続くことが高騰を促しています。
なぜかというと、スーパーに並んでいる中には、前年から冷凍してストックしておいたさんまも多くあるためです。
例えば今年が不漁でも、昨年にある程度の水揚げ量があったなら、冷凍さんまの供給は追いつくことになり、価格を抑えることができます。
具体的に2020年を見てみると、前年の2019年の捕獲量もかなり少なく、十分な冷凍のストックができていないのでは、と考えられるのです。
ここで、小売物価統計調査を参考にした2017年から今年(予想)までの水揚げ量と100g当たりの値段の推移を見てみましょう。
2018年に水揚げ量が少し持ち直したことで、次の年2019年の高騰は抑えられましたが。
2019年と2020年が連続不漁となると、さすがに値上がりは免れそうにないですね…
ということで、少しでもお手頃にサンマを買うにはいつ頃が狙いめなのか?、またさんまの代わりになるものの紹介もします。
さんまの値段は9~10月が安くて狙い目!代用品も紹介
さんまは秋が旬のお魚。通年の漁が許されるようにはなったものの、やはりスーパーなどで多く、そして比較的安く並ぶのは9月~10月です。
また、その時期には例年、安いだけではなく、身がふっくらして脂の乗った美味しいさんまが多く売られます。
それでも価格の高騰が落ち着かず、何とか安く買いたいという方はこちらをチェックしてみてください。
生サンマの大量パックで割安を狙う!
7月現在はまだ少し高値の印象を受けますが、スーパーで見かけると300円ほどだったり、地域によってはまだまださんまが並んでいなかったりしますよね。
秋になってもっと安値になるまで待ってもいいのですが、スーパーで安く出回る前から美味しい北海道産のさんまを一足先にお得に楽しむのも最高です!
通販でお得な商品は早々に売り切れてしまうこともあるので要チェックですよ~。
さんまの代わりに!鯖の骨抜き切り身冷凍パックもなかなかのもの
もうこの際、さんまじゃなくてもいいと思える方ならこちらがおすすめです。
同じく脂の乗った青魚、鯖の切り身なのですが、骨抜きで食べやすいのが売りです。
たっぷり12切れ入りなので、家族でも十分な量ですし、色々な料理で楽しめるのも素敵なポイントですね。
さばもさんまと同じ青魚。さんまで取りたい栄養素のほとんどは、さばでも取り入れることができるのも魅力です。
さんまの代わりに煮魚パックもおすすめ!
こちらは、さば、ぶり、イワシの煮魚パックです。
2種類の味で、全部で20パックと大容量!
調理要らずで簡単に、おかずとしてもおつまみとしてもGOODです。
ここまで来ると、サンマを探してたことも忘れかけちゃいますが、お得においしい魚がいただけるのであれば問題なし!という方はぜひ。
まとめ
年々上昇傾向にあるさんまの価格ですが、今年は特に高騰するのではないかと予想されます。
その理由としては主に以下の通り
- 諸外国でさんま漁が盛んになっていて、先取りされてしまっているため
- 気候変動により日本の領海を泳ぐさんまが減っているため
- 連続不漁により、次の年のために冷凍するさんまのストックが足りないため
旬の9月~10月頃には、今よりもお特になるはずなので、狙い目です。
が、やっぱりスーパーに並ぶさんまがちょっとお高くて困る…という方には、
- 大量冷凍パック
- さんまの缶詰
- さばの切り身冷凍パック
これらの通販がおすすめ!冷凍パックは時期で値段が変わることも多くあるので、売り切れ前に要チェックですね。
価格の高騰はもう仕方がない…けど、美味しく賢く、さんまやその他の青魚の栄養素を取り入れていけるといいですよね。