エアコンは頼りになりますが、きれいに使いたいとクリーニングを毎年のように頼んでいませんか?
けれど、エアコンクリーニングをしないほうがいいなんて噂も聞きつけて、どうしたらいいのかと悩んでしまいますよね。
…そうなんです。実は、頻繁なクリーニングが全く必要でない場合もたくさんあるんです!
しないほうがいい、というのは大げさでも、する必要がないのに頼んでいる、つまり、無駄な出費になってしまっている場合がとても多いようです!
なぜかというと、エアコンが汚れる主な原因は、ご家庭のお手入れでも十分に取り除くことができるから。
その原因を詳しく解説した後に、今からでもできるお手入れ方法を伝授します。
エアコンクリーニングが必要ないと言い切れる理由!デメリットも
「不潔な空気を部屋にまき散らしている」「カビの温床だ」など、エアコンクリーニングをマメにやらないと恐ろしいんだ!というイメージを持っている人も少なくはないかもしれません。
しかし、実は、そこまで高い頻度でクリーニングをやる必要は全くないんです。
機器によってさまざまなので、一概には言えませんが、クリーニングをする目安としては、エアコン寿命のうち2~3回ほどで十分。
10年使っていても全く異常なし、というご家庭もあるほど。
そもそもエアコンは、お部屋の空気を吸い込み、内部で冷却したのちに、その冷たくなった空気を戻す形で放出し、お部屋を涼しくする、という機能の家電です。
空気を吸い込む際、フィルターを通すのですが、そのフィルターに、お部屋の空気に混ざっていた塵やほこりが溜まっていくことが汚れの原因になります。
そのフィルターはご家庭でお手入れすることが可能!
つまり、そのお手入れを定期的にやってさえいれば、わざわざ業者に頼んで大がかりなクリーニングをやる必要はほとんどない、ということなんです。
変な臭いもしないし、健康面でも特に問題なし… なら、クリーニングなしで使い続けてもあまり問題はないでしょう!
クリーニングを頼んだ場合の大きなデメリットといえば、その出費ですよね。
普通のエアコンであれば1万円から1万2千円ほど、お掃除機能付きエアコンとなると、1万5千円から1万7千円ほどになるところも。
普段のお手入れでなくせるはずの出費、と考えるともったいない気がしてきます。
それに、クリーニングをしてもらっている間は、言うまでもなくエアコンが使えませんし、お部屋に入って作業をしてもらうので、好きなことを伸び伸びしているわけにもいきません。
その時間も省けるなら省きたいところですよね。
そこで、クリーニング要らずのエアコンにするためのお手入れ方法を見ていきましょう!
エアコンクリーニングは簡単!家庭でできるお手入れ法を伝授
今からでもできる手軽なお手入れ方法は、掃除機でほこりを吸い取り、歯ブラシやタワシなどで洗うことです。
代わりに、フィルタークリーナーを吹きかけて洗っても構いません。
注意点としては、安全のためにフィルターを外す前にエアコンのコンセントを抜いてから始めること。
- エアコンのフィルターを外して、新聞紙や布の上に置く
- フリルターの表側 (室内に向いている側) から掃除機でほこりを吸い取る
- 目立つ汚れは、歯ブラシやタワシで水洗いする
- しっかり乾かし、完全に水分が飛んだら元の位置に取り付ける
※3番の工程で、フィルター掃除用のスプレーを吹きかけ、泡が消えるまで待って水で流すようにしてきれいにしてもOKです。
この時、隅々まで乾かしきることで、ほこりが詰まりにくくもなりますし、カビ予防にも繋がりますよ。
また、この乾かしている間にでも、エアコンの表面や上側、吹き出し口付近にかぶっているほこりも、濡れ雑巾などを使って拭き取っておきましょう。
お掃除機能付きエアコンは、フィルターに付いたほこりなどを取り除くお掃除はしてくれますが、そのほこりが自然に消滅する機能や、内部のクリーニング機能まではついていません。
つまり、ご家庭で自分でもできるお手入れの代わりをやってくれているだけ!
溜まったほこりは、定期的に手動で捨てる必要があったんです。
そんなこと全くやっていなかった…という方は、一度点検してみてくださいね。
お掃除機能付きエアコンは、普通のエアコンよりも作りが複雑で、取り外し方に手順があることも多いため、説明書をよく確認することをお忘れなく!!
エアコンクリーニングをプロの依頼した方がいい場合
一方、エアコンクリーニングは、素人の手では簡単にお掃除ができない、エアコンの内側まで綺麗にしてくれます。
なので、もう普段のお手入れではどうしようもないくらいに内部が汚れてしまった、という場合にはプロに頼むのが早いでしょう。
クリーニングを依頼する必要があるかチェックするポイントは以下の3点です。
- エアコン使用時にずっと変な臭いがしている
- くしゃみや咳など、今までなかった症状が家族に出始めた
- 電気代が想定外に上がっている
一度、フィルターに溜まったほこりを拭き取ってみて、それでも上のチェックポイントに当てはまる、という方には、クリーニングすることをおすすめします。
塵やほこりがフィルターから内部に侵入してしまったことで、エアコン内の湿気と合わさってカビが発生していたり、あまりにほこりが溜まりすぎたことで変換効率が悪くなり、その結果、電気代がケタ違いに上がっていたりすることが考えられるためです。
そこで一度、クリーニングをしてもらった後で、定期的にお手入れをしていれば、もう数年間、クリーニングは必要なくなるはずですよ。
まとめ
エアコンの主な汚れの原因は、お部屋の空気を吸い込んだ時にフィルターに溜まるほこり。
それを取り除くためには、業者に頼まずとも、ご家庭でこまめに拭き取るだけで十分!
ご家庭で定期的にやるべきエアコンお手入れをまとめると、以下の通りです。
- 掃除機でほこりを吸い取り、歯ブラシやタワシなどで洗う
- フィルタークリーナーを吹きかけて洗う
いずれも、しっかり乾かすことがポイントです!
また、エアコンの表面や、吹き出し口にかぶっているほこりも濡らした雑巾や、ワイパーなどで拭き取りましょう。
ただ、このようにフィルター掃除をしても
- エアコン使用時にずっと変な臭いがしている
- くしゃみや咳など、今までなかった症状が家族に出始めた
- 電気代が想定外に上がっている
この3点に当てはまる場合を除けば、クリーニングを依頼する必要は特にないんですね。
エアコンも数ある家電の一つ。
例えば、冷蔵庫内を念入りに拭いたり、冷凍庫の製氷機にクリーナーを使ったり、洗濯機に重曹を入れて空回ししたり、どれも清潔を保つために定期的に行うことですよね。
エアコンのフィルターにほこりが溜まっていないかチェックし、拭き取るようにするのも、上に挙げたこまめなお手入れと同じこと。
大げさに捉えず、でも、油断もせず、今日からちょっと力を入れたお掃除の日に、エアコンチェックも取り入れてみてくださいね。