たまに通ってどうしたらいいかわからなくなってしまう「一方通行」、車だけじゃなく自転車にもしっかり適用されます。
例外として「自転車を除く」という補助標識がある場所もありますが、一方通行の標識だけがある道を自転車で逆走してしまったら、それは立派な交通違反に…!
特別な免許も必要なく、車よりも手軽に乗れる自転車。ついつい、交通ルールについても、覚え方が曖昧だったり、疎かになったりしてしまいがちですよね。
ですが、自転車も使い方一つでは、大きな事故の加害者側になってしまうことも。
ここで今一度、自転車の交通ルールを確認して、気持ちの良いドライバーを目指しましょう!
一方通行で自転車が右側を走行するのがダメな根拠
自転車は、道路交通法で「軽車両」と決められていて、運転免許は必要なくとも、車などと同様の交通ルールが定められています。
一方通行の道路で、自転車が右側を走行するのも罰則になるんです。
その根拠として、警視庁のホームページをのぞいてみると、このような表記が。
自転車が車道を通行するときは、自動車と同じ左側通行です。
道路の中央から左側部分の左端に寄って通行してください。引用元:警視庁HP https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/menu/five_rule/five_rule02.html
つまり、自転車が道路を走行する時には、一方通行・両側通行関係なく、左側通行が鉄則!
これを破った場合には、3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金を科せられることになります。
このように、自転車も、道路の左側を走行することが義務付けられているとなれば、一方通行の道を逆走した場合… 右側を走行することになってしまいますよね。
これが、一方通行が定められている道路で、自転車が右側を通ってはいけない・逆走してはいけない理由になります!
しかし、これには例外もあるんです。次にあげる場合ですよ。
一方通行で自転車を除く標識がある場合は例外で通行可
一方通行の標識がある道路では車と同じく、逆走することは違反になる、とお話ししてきました。
ですが、こんな標識を目にしたことはありませんか?
一方通行の標識に「自転車(または軽車両)を除く」という補助標識が付いている道路では、その言葉通り、自転車には、一方通行のルールが適用されないことになります。
分かりやすくいってしまうと、逆走してもOKということですね。
しかし、そういった場合でも、基本の道路交通法は健在です!左側通行はもちろん守ってくださいね。
次に、自転車で一方通行を走行する際の交通ルールを紹介します。
自転車の交通ルールで一方通行を走行する際の注意点
さて、ここからは、自転車で一方通行の道を走行する時に注意すべきことを、4点ご紹介します。
しっかり頭に入れておきましょう!
1.「自転車を除く」以外の補助標識にも注目!
数は少ないのですが、「時間指定」や「スピード制限」を定める補助標識が付いていることもあります。
学校などの近く、見通しの悪い住宅街などで、通勤・通学時間帯に、一方通行や車両通行止めになっていたり、スピード制限が設けられていたりします。
自転車が適用になったいるか、しっかり確認しましょう。
2.自転車vs歩行者でも、いつだって歩行者は優先!
車の運転中「歩行者優先」を頭に入れている方は多いでしょう。
今日からは、自転車での走行中も意識してくださいね。
どんな場所であっても、どんな標識があっても、歩行者の通行を邪魔することは許されません。
歩行者のために、徐行や一時停止をする心の余裕を忘れずに、運転するようにしましょう。
3.自転車も(軽)車両の仲間!車道を通行する!
歩道と車道があった時、自転車は車道側を走行することになっています。
歩道を通ってしまうのはこれまた罰則。
自転車用の道路が設けられている場合は、そこを走るのがルールです。
4.自転車を降りて押すことで、歩行者に!
「一方通行の標識があるか、自転車が除かれているか曖昧…」「通っても良い道だけど、人通りが多くてちょっと危険かも」という時には、自転車を降りて押して歩くようにしましょう!
こうすることで、括りは「歩行者」ということになります。
不明確な時には、違反や事故など、万が一の可能性を回避するために、歩行者として通行することをおすすめします!
まとめ
手軽に乗れる自転車も、軽車両と呼ばれ、車とほぼ同じ交通ルールが定められているんですね。
どんな道でも、左側通行が鉄則!
そして、道路標識も同様、しかし「自転車(または軽車両)は除く」などの補助標識がある場合は、適用されないことも分かりました。
他にも、時間やスピードなどの詳細まで定める補助標識や、自転車と比べても、いつも歩行者は優先するべきことなど、注意する点もありましたね。
今まで、道路標識をあまり気にしていなかった、という方も、ぜひよく通る道で再確認してみてください。
知らない間に、一方通行の道を逆走していた…!なんてこともあるかも。
交通ルールをしっかり認識して、自分も、周りの人の身も守れる安全ドライバーを徹底しましょう。