4年に1回開催される夏季オリンピックですが、毎年のように最高気温が更新され、猛暑と言われている中、なぜ夏に開催されるのでしょうか?
ただでさえ、熱中症などで倒れてしまう人がいたり、運動規制される中で、どうしても夏に開催しなければいけない理由があるのか?ふと思いました。
そこで、
- オリンピックはなぜ猛暑の夏に開催されるのか?
- 春や秋に開催されない理由とは?
についてわかりやすくご紹介します。
オリンピックはなぜ8月なの?その理由を解説!

オリンピックが夏に開催される理由ですが、オリンピックの誕生からの歴史を振り返ることで見えてきました。
そもそも今のオリンピックのルーツは、1896年から始まった近代オリンピックにルーツがありました。
それまで古代ギリシャで行われていた、「オリンピア祭典競技」から始まったオリンピックが、現代では世界平和を目的としたスポーツの祭典に。
ここから本題に入りますが、オリンピックの発祥地であるギリシャや、イギリス、アメリカなどキリスト圏ではこの8月に開催するメリットがありました!
というのも、8月や9月というと、学校の新学期が始まる前の時期で、長いお休みがある時期です。
そうすると、家族ででかけたり、ゆっくり過ごしたりと余裕をもってすごす人が多い時期ということもあって、単純にオリンピック観戦にでかけたり、自宅でもテレビで見たりする人が増えますよね。
そう、この視聴率が上がる点については、さらに複雑な事情が隠れてました。
歴代のほとんどの夏季オリンピックは7、8月に開催されている理由の核心に迫ります。
それは、この時期の前後に、欧米サッカー、MBL(メジャーリーグベースボール)、NBA(バスケットボール)などといった世界的なスポーツイベントが開催されることに関係が。
この人気のスポーツが話題になるシーズンと重なってしまうと、オリンピックへの関心が散ってしまうんです…
そして、アメリカのテレビ局が儲からなくなってしまうことに問題が!
というのも、アメリカでは視聴率が高い程、スポンサーから高いCM料がもらえるシステムがあり、このスポーツイベントシーズンにオリンピックが重なると視聴率が分散してしまって高い視聴率がとれません。
そう、アメリカのテレビ局の収益が下がってしまって、利益が少なくなってしまうのでその時期は避けたいという裏事情があったわけです。
という理由で、アメリカの意向で8月開催が多くなっているとのこと。
以上、8月開催の大きな理由は、一言でいうと「視聴率が取れる時期」だからでした。
次は、オリンピックが8月開催ということで、多くの国で夏の暑い時期になり、猛暑への対策も気になったのでご紹介します。
オリンピックでの猛暑対策はどうしてるの?

2020年の東京オリンピックも夏開催で、7月24日のソフトボール、サッカーから始まり、史上最多の33競技339種目が2週間に渡り開催。
年々、暑さが増していき異常気象といわれ、普通の日常生活の中でも熱中症などで倒れる人、亡く人もいる猛暑の中でのスポーツなんて大丈夫なのでしょうか?
ここでは猛暑対策についてご紹介します。
その前に、過去の歴代のオリンピック開催都市の気温と湿度を見てみると、どの開催都市と比べても東京が1番暑い!
東京の夏といったら、35℃以上の猛暑日が続いていますものね。
そこで、2020年の東京オリンピックでの都知事の考えた五輪の暑さ対策はこちら。
1.打ち水をする
打ち水とは日本の伝統といえるもので道や庭先などに水をまくことですよね。
打ち水をする事によって水が地面の熱を奪い、冷やす効果があります。
国土交通省の有識者会議でも提唱されていて、都知事はイベントを通じてPRしてますね。
2.首に濡れタオルを巻く
頭と体をつなぐ首には太い血管が通っていて、ここを冷やす事で体温が上昇する事を防ぎ、発汗作用を機能させて熱中症を予防します。
今では色んな場所で首を冷やすグッズが発売されていますので、これ以外にも首かけファンなども使うといいですよね。
3.通常より2時間も早いサマータイムを導入する
これはまだ確定していないようですが、このきっかけは東京五輪の組織委員会の森会長がサマータイムの導入を要望したことのようです。
「2020年のオリンピックを機にサマータイムが実現すれば大会のレガシーになる」という事のようです。
もしサマータイムが導入されれば、東京オリンピックのマラソンスタートを午前7時からではなくで午前5時、6時からと2時間早められるので、選手や観客が涼しい時間で競技する事ができますね。
サマータイムを導入する事で、1日を長く過ごす事ができるし、熱中症対策にもなります。
また、省エネやエコに繋げる事もできるのはすごく良いことなのではないかなと私は思います。
まとめ
という事で、夏季オリンピック開催はいろいろな大人の事情が絡んでいて、他のスポーツイベントと重ならないようにしていると。
時期が重なってしまうとアメリカテレビの利益にならない為、時期をずらしていたんですね。
また、猛暑対策としては一般的に、熱中症対策と同じ古風な事があげられている事、欧米諸国では当たり前に導入されているサマータイムを導入することが検討されているということでした。
ぜひサマータイムを導入して、少しでも快適なオリンピックになって、大会記録も更新されて記憶にも残るすばらしいオリンピックになってほしいものですね。